【本】なぜ偉人たちは教科書から消えたのか/河合敦
なぜ偉人たちは教科書から消えたのか 【肖像画】が語る通説破りの日本史
河合敦
光文社
偉人たちが教科書から消えるとはのっぴきならない話である。
そんなのっぴきならない出来事を確かめるために購入した一冊。
>>内容<<
日本史の教科書から偉人たちの肖像画が消えつつある?
源頼朝、聖徳太子、足利尊氏、武田信玄、西郷隆盛…。
これまで信じられてきた超有名な歴史上の人物たちの肖像画や、日本史の常識のウソを楽しく暴露。
彼は聖徳太子のハズ。
私の年齢だと、1万円と云えば聖徳太子の肖像であり、1万円札のことを「聖徳太子」と呼ぶほどこの顔の知名度は抜群である。
しかし、今の日本史の教科書では聖徳太子は「厩戸皇子(聖徳太子)」という扱いになり、かの有名な肖像画は実は聖徳太子を描いたものではないという説まで登場し、これくらいならまだしも、聖徳太子は実在しない、という説もあるらしい。まるで使った覚えもないのに財布から1万円札が消えていた飲み会翌日の朝、みたいな寂しさではないか。
足利尊氏だ。
一時代を築いた偉人らしく颯爽としているではないか、と思ったら、足利尊氏ではない可能性大であるらしい。誰なんだこの颯爽野郎は。
こうした事例が幾つか紹介されていて、私の教えられてきた日本史と今の日本史は徐々に違ってきており、なかなか興味深い内容。
ただ、全編にわたってこうした事例を期待すると肩透かし。
水戸黄門で有名な水戸光圀や、遠山金四郎、大岡越前は実在の人物だが、ドラマで伝えられているような人ではまったくない、という割と俗っぽい人たちも取り上げられており、前半のインパクトに比べると似たような展開が多いせいもあって尻すぼみ的な印象を受けた。
テーマは実に面白かっただけにそこは残念だが、自分の知ってる日本史をリニューアルするきっかけとして読んでみて欲しい一冊。
なぜ偉人たちは教科書から消えたのか 【肖像画】が語る通説破りの日本史
河合敦
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