封印作品の憂鬱
安藤健二
洋泉社
「封印作品の謎」「封印作品の謎 2」に続く封印シリーズ(?)の3作目。
>>内容<<
ドラえもんが、ウルトラマンが、涼宮ハルヒが、封印だって!?
1970年代のアニメ裏事情、タイとの合作と著者権トラブル、そしてメディアミックスの鬼っ子・・・封印作品、現在進行形
『映画秘宝』『hon-nin』掲載原稿に大幅加筆、『封印作品の謎』『封印作品の闇』に続く、著者渾身の〈封印三部作〉
ラインナップは以下の通り。
- 日本テレビ版 ドラえもん
- ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団
- みずのまこと版 涼宮ハルヒの憂鬱
個人的に体験が重なり合うのは「ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団」だけで、「日テレ版ドラえもん」があったことすら知らないし、「涼宮ハルヒの憂鬱」についてはほとんどなにも知らない。
で、本文にもでてくる「ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団」のまるでリンチとされた動画があったので掲載。
これ、映画「大日本人」のエンドとなんかリンクしてるなぁ~、と思ったのはオレだけだろうか。
ウルトラマンリンチ(「ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団」)
っつーか、完全に観た覚えがあるな。
タイのヒーローにも子供心に「なにこのかっこ悪いの」と感じた覚えがある。
しかし、以下の日本テレビ版ドラえもんにはまったく覚えがない。
ドラえもん(日本テレビ版OPテーマ)
こんなのやってたんだ。
それにしても大人の都合、意味不明の都合、都合なんてなにもないが故に消えた作品というのがいかに多いか。
でもそれってどんな都合であろうと、微妙にロマンだ。
現代社会が生んだ秘境というか、川口浩探検隊的に、水曜スペシャル的に、今なら都市伝説的にロマンがあって、「封印」ってのが世の中からなくなると、それはそれでつまらないような気がする。
安藤健二氏だって食う種がひとつなくなるわけだし、これからもこの世には封印をどんどん生み出してほしい限りである。
封印作品の憂鬱
安藤健二
洋泉社
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