【映画】Ghost In The Shell 攻殻機動隊

Ghost In The Shell 攻殻機動隊Ghost In The Shell 攻殻機動隊
監督:押井守
1995年 日本
彼女は、電脳の海にダイブする

何度かレンタルで見たことがあるのだが、廉価版を目にしたので購入。

Ghost In The Shell 攻殻機動隊」と云えば、ウォシャウスキー兄弟製作の大ヒット作「マトリックス」に多大なる影響を与えた、という売り文句が目につく。

1999年に公開された「マトリックス」と比べても、さかのぼること4年前に公開された「Ghost In The Shell 攻殻機動隊」の方が圧倒的なディテールを誇っているところからして、この作品のいまだ色褪せない先見性とパフォーマンスの高さは云うまでもない。

>>内容<<
企業のネットが星を覆い、電子や光が世界を駆け巡っても、国家や民族が消えてなくなるほど、情報化されていない近未来・・・
草薙素子は公安9課に所属するサイボーグ。
ある時、公安9課に1人のサイボーグが拘束された。
しかし外事6課が強引にも彼を連れ去ってしまう。
激しい攻防の末、彼を取り返した素子は、彼から思いもかけない申し出を受け・・・。

公開から10年以上経っている「Ghost In The Shell 攻殻機動隊」だが、CGと従来のアニメーションを融合した絵作りには魅力があるが、2004年に公開された続編「イノセンス」の絵を知る今となっては古臭くも思える。

しかし今のアニメーション映画として公開されても十分鑑賞に堪えうるクオリティであることには驚嘆。

ストーリーと設定の難解さがこの映画への拒否反応を引き起こしているが、圧倒的な情報量を持つ士郎正宗の原作「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」がよく整理されていると思うし、押井守的脚色には賛否両論ありつつも、これだけ魅力的な世界観を提示していることで個人的には大満足。

原作はもちろんだが、劇場版ほど押井色が色濃くないTVアニメの「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」辺りで世界観を飲み込んでしまえば理解はそう難しくないし、この作品世界の深さに耽溺できて実に楽しいだろう。

Ghost In The Shell 攻殻機動隊Ghost In The Shell 攻殻機動隊
監督:押井守
評価:stars
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