昔読んで面白かったのと ((その時の記事 https://blog.isoternet.com/onnanoko-monogatari-manga/))、Kindle版が99円セール期間だったので勢いで購入。 ((「女の子ものがたり」は全編カラーなのだが、私が Kindle の電子書籍を読むのに使うメインの端末は Kindle Paperwhite なので、カラーでは読めない。もちろん、iPhone アプリで読めばカラーで読める。))
サイバラの傑作「上京ものがたり」の続編! 「上京ものがたり」の女の子は、東京に出てくるまで、どんな子供時代を送ってきたのか? 友達との交流を軸に、少女の成長を暖かく、そして限りなくシビアに見つめる、西原理恵子の自叙伝的作品第2弾!!
2009年には映画化もされているので、そっちで知っている人もいると思う。
ちなみに私は未見。 ((映画版の画像を見る限りでは、3人の女の子がすべて美少女っぽい時点で微妙な空気が漂う))
私は男の子であったことはあっても女の子であったことはないので、「女の子ならではの」ところについてはわかっていないと思うのだが、決して幸せとは云えない境遇の中で、もがきながら諦めながら達観しながら葛藤しながら、狭い社会から押しだされるようにして急ぎ足で大人になっていく3人の女の子の人生を残酷なまでに見せつけられる。
残酷と書いてはみたものの、不幸な境遇で残酷な人生なのかとなると、それは本人たちにしかわからないことではある。
(少なくとも主人公は)親友を望みつつも、すべてが過ぎ去った(子供ではなくなった)頃に3人だけが親友であったというくだりは、感傷的に過ぎるきらいもありながらもちょっと残酷な着地点だったかと思うし、だからこそ他の漫画にはないサイバラ漫画だけにあるなんとも云えない余韻が残るのだと思う。