第11回みうらじゅん賞受賞第1作。
だからどうしたという感じだが、とにかく、あの!(どの?)みうらじゅん賞受賞第1作である。
刮目して読むべし!
もっともっと堅い煎餅を囓らせてくれ! 2000年から2008年までの8年に渡る「根本敬の映像夜間中学」の講義録から、現時点で明確になった方向性を見据えながら、ナマなライブ感覚を優先して「1回分」に編集。
至言の嵐である。
実に濃密な空間が、そこ(映像夜間中学)では繰り広げられていたのだな。
濃密な夜間中学が開校されていたのだな。
それは実に羨ましい空間だったのだろうな、と思うことしきり。
梅宮辰夫という存在を、杉作J太郎のコラムに援用しながら語るくだりなんかは、実に腑に落ちる。ああ、梅宮辰夫はそういう人だなと。
今回、初耳の概念、「神様プロダクション」略して「神プロ」(紙プロにあらず)に関する展開の魂ズキューンなことズキューンなことこの上なし。
結局は、TPOとか、又、誰が云うかが肝心で、実際、浜崎あゆみがインタビューなんかで云ってる事と、根本敬の云ってる話の中身に、そんな大した差はないんだよ。「水前寺清子」が「都はるみ」に変わったぐらいのもんでね。
その通り!
ヒトが想像した事は、たとえ荒唐無稽でも、知らない、解らないだけで、大方、どっかで現実として在るもんです。たとえ、気付く以前は存在していなくとも、気付いた瞬間から、既にソレは存在していたんです。そして、時に、否、往々にして、未来は元より、現在、そして過去にすら影響を及ぼす、と。
その通り!
たのきんの登場は、何しろオレにとってはパンク、に当たる経験だから。と、同時にトシちゃんのデビュー曲のB面(「君に贈る言葉」)なんて、たのきん一丸と成った、HIP HOP、日本初のラップだよ、とにかく、当時、3人の芸のない素人が、大スターになったってのは、見た目と裏腹に凄い暴力的なものに見舞われた感じを受けたよ、当時。そんな事、茶の間で何人が感じてたか知らないけど。
その通り! とは当時思ってなかったし感じてなかったけど、なるほど、そういうことなのかと感銘を受けた。
「君に贈る言葉」は聴いたことないが、ぜひ、聴いてみたい。
つか、「金八先生」時代の曲なのか。
我々人類が、地球が、宇宙が、とにかく森羅万象、この世に存在するものに意味はない。だが、しかし、理由は、どんなとるに足らない瑣末な事にも必ずあるのだ、とね。
形を変幻自在に変えて登場するこの思想はまさにその通りです!
真実ではないが真理ではある。
意味はないけど理由はある。
そういったものに近頃益々興味を惹かれるのだ。
因果鉄道の旅~我がオトコ遍歴より
そうしたあらゆるところに気づきが埋め込まれているのが「映像夜間中学講義録 イエスタディ・ネヴァー・ノウズ」である。
まだDVDの方は観てないが。