なんか前評判もレビューもすごく評判が良いので、沖縄ではたった1館でしか3D版、しかも日本語吹替版しか観られない中、元旦に観に行ってきた。
>>内容<<
戦争で負傷し下半身不随となり車いす生活を余儀なくされた元海兵隊員のジェイク。
ある時、彼は“アバター・プロジェクト”にスカウトされる。
それは、地球から遥か彼方の衛星パンドラで、莫大な利益をもたらす希少な鉱物を採掘するための事業。
そのために、人間に有害なパンドラの環境で活動できるよう先住民ナヴィと人間のDNAを掛け合わせた肉体“アバター”が造られていた。
そしてジェイクに課せられた任務は、そのアバターに意識をリンクさせ、遠隔操縦によりパンドラで生活し、ナヴィ族との交流を図ること。
アバターを介してついに身体の自由を得たジェイクは、さっそく神秘的なパンドラの森へと足を踏み入れ、やがてナヴィ族の美しい女性ネイティリと運命的な出会いを果たすのだが…。
この映画は3Dで観ないと損である、というか3Dにするために作ってるんだから、観るのであれば3D必須。
で、映像は凄い。
どこが実写なのかCGなのかわからないくらい。
(もちろん、だいたいどこがCGかはわかるが、じゃあ実写だと思っているところはCGじゃないのか? となると本当にわからない)
肝心の3Dは、「飛びだしてくる!」ではなく「奥行きがある」という3Dだった。
「飛びだしてくる!」をイメージしていたのだが、キャッチが「観るのではない。そこにいるのだ。」なのだから、「奥行きがある」が、ジェームズ・キャメロンの狙いなのだろう。
となると、本当に「そこにいる」気分に浸るには、視野のほとんどがスクリーンで埋まるくらいじゃないと、3Dを味わい尽くすのは難しいと思う。
ってことになると、普通の映画館で前の方の席って首が死ぬから、IMAXシアターみたいなところで観るのが一番じゃないだろうか。沖縄にはないんだけど。
ストーリーについては、脚本もジェームズ・キャメロンだからそんなに良くない。。。というかとても単純。
パンドラの先住民ナヴィが、ほとんどネイティブアメリカンをベースにしたような、薄っぺらい設定になっているし(ここって優れた監督なら相当な見せ場になると思うのだが)、先住民のナヴィは怒ると歯を剥いてケモノのようなうなり声をあげるという設定なんかは酷すぎる。
先住民と地球人の対立なんかも実にステレオタイプだし。
まぁ、「ターミネーター」「エイリアン2」「アビス」「ターミネーター2」「タイタニック」という今までの映画のラインナップから、映像で奥行きは作れても、奥行きのあるストーリーや設定は得意とはしない監督だと思うが、あれだけの驚愕に値する映像を作ったのだから、もう少しなんとかならなかったのだろうかと残念に思った。
でもこの映画、気になっているなら、絶対映画館に行くべきだろう。
しかも3Dで。
IMAXシアターならなおよし!(と思う)
▼追記(2010.1.9)
3D方式について、
- にわか映画ファンの駄目な日常 3D映画の方式について
こんな記事があったので追記。
とっても参考になります。
- RealD
- 3Dメガネが軽く負担が少ない
- チラチラしたり二重に見える
- XpanD
- 今では一般的な方式
- 暗めで、色が緑がかる
- Dolby 3D
- XpanDより明るく色合いも自然
- 上映館が少ない
この上(?)とも云えるのがIMAX 3D方式。
これはかなり上映館が少ない。
で、自分が観に行った「シネマQ」はどうなんだ、と調べてみても、公式サイトにはデジタル3Dとしか書いてなかった(多分)。
まぁ、沖縄では「シネマQ」以外の選択肢はないので、方式を知ったところでどうしようもないのだが、せっかくなので更に調べてみると、以下の記事に「リアルD XL」と書かれていたので、「RealD」のなんかちょっと違うヤツだぜ! ということなのだろう。