ほとんど知られてないが、実は青春映画の傑作「ファンダンゴ」。
もう何回も観た映画。
今まで劇場に足を運んだ映画では一番のお気に入りかも。
時はベトナム戦争中の1971年。大学を卒業した5人組“グルーパーズ”は来たるべきそれぞれの現実から逃避しようと仲間の証しである“ドム”に再び出会うため、オンボロ車に飛び乗り最後のファンダンゴ(スペイン語でバカ騒ぎの意味)を起こす旅に出発する。誰もが一度は味わう、青春のほろ苦い思い出を蘇らせてくれる青春ロード・ムービー。
スピルバーグが作ったアンブリン・エンターテイメント(E.T.とエリオット少年が自転車で夜空を飛ぶマークのヤツです)の渾身の第一回作品。
しかし興行成績はズタボロだったようである。
ケビン・コスナーの初主演作で、個人的にはコスナーの代表作。
ケビン・コスナーと監督のケビン・レイノルズは後に悪評高き大作「ロビン・フッド」を作り、その悪評にもめげずに(性懲りもなくとも云う)次は共同出資(!)でまたもや悪評高き大作「ウォーターワールド」を作っている。
さて、映画の舞台はベトナム戦争中のアメリカ。
卒業を目前に控えた「ザ・グルバーズ」の5人組の若者たちの最後の旅は、メキシコ国境に埋めたドン・ペリニョンに会う旅だった。
「ファンダンゴ」とはスペイン舞踊の一種で、馬鹿げた行為、馬鹿騒ぎなどの意味がある。
そんなタイトルにピッタリの旅をザ・グルバーズは見せてくれて、なんだか青春時代を思いだしてしまうのである。
男の子だったら誰もが「まさに青春の一ページ」というこんな旅に憧れるんじゃないだろうか。ボクも熱にうなされるように似たようなことやったけど、こんなにカッコ良くはいかなかったなぁ。キャラは立ってたんだけどなー。(自分で云うな)
頭もルックスもイイけどいい加減なヤツ、優等生なヤツ、全然喋らないデブ、ホント普通のヤツ、いっつも寝てるヤツ、そんなグルバーズの青春。最後は実に感動的。
ちなみに音楽最強。
この映画からたくさん音楽を学んだ。
本編で流れている曲がすべて揃った完全版的なサントラはリリースされておらず、不完全サントラは超レア(多分高価ではない)。
しょうがないからパット・メセニーのCDを買ってきて無聊をなぐさめるが、「ないなら作れ!サントラCD」を参考に自分で作るかサントラ。
ちなみに曲目はこんな感じ。
- Saturday Night’s Alright / Elton John
- Badge / Cream
- It’s Too Late / Carole King
- Spooky / Classics lV
- Spheres(7th Movement) / Keith Jarret
- Dimitori Shostakovich Symphony #8 (Third Movement)
- Born To Be Wild / Steppenwolf
- September 15th / Pat Metheny, Lyle Mayes & Nana Vasconcelos
- lt’s For You / Pat Metheny, Lyle Mayes & Nana Vasconcelos
- Farmer’s Trust / Pat Metheny Group
- Can’t Find My Way Home / Blind Faith
もう名曲の嵐である。