【本】邪魅の雫/京極夏彦

邪魅の雫 京極夏彦(講談社)邪魅の雫
京極夏彦
講談社

「姑獲鳥の夏」「魍魎の匣」「狂骨の夢」「鉄鼠の檻」「絡新婦の理」と京極夏彦は何気に読んでいるが、これ全部、京極堂シリーズである。

見るだけで重そうな京極堂シリーズにもしばし遠ざかっていたが、久しぶりに読んだのがこの「邪魅の雫」。

>>内容<<
「殺してやろう」「死のうかな」「殺したよ」「殺されて仕舞いました」「俺は人殺しなんだ」「死んだのか」「──自首してください」「死ねばお終いなのだ」「ひとごろしは報いを受けねばならない」
昭和二十八年夏。江戸川、大磯、平塚と連鎖するかのように毒殺死体が続々と。
警察も手を拱く中、ついにあの男が登場する!
「邪なことをすると──死ぬよ」

重厚にして細密な世界観と横溝正史や江戸川乱歩の匂いが漂う世界は、ハマれば実にタマランのであるが、作品を重ねるにつれて出会った頃の衝撃は薄れてきたような思いがあったが、「邪魅の雫」を読むとその思いはますます強まった。(残念)

京極堂も榎木津もなんだから切れ味が悪くなってきたような・・・その代わりというか、主人公二人の引き立て役に過ぎなかった脇役達が元気になってきている。

これを善しとするかしないか、ここが難しいところだが、一ファンとしてはそういう展開を望んでいたわけではないので、
私は善としない側についた。

全体として「余分」に思う、読み飛ばしてしまいそうになる章が多い。

京極堂の詭弁すれすれの理屈の楽しさや、榎木津の破天荒な言動と行動を楽しみたいと考える人には、違う京極堂をオススメしたい。

邪魅の雫 京極夏彦(講談社)邪魅の雫
京極夏彦
評価:stars
amazon-logo78_20

スポンサーリンク
sponsor
sponsor
スポンサーリンク
sponsor