【映画】ブロークン・フラワーズ

ブロークンフラワーズ(80点)

ジム・ジャームッシュ。気になりつつも「ストレンジャー・ザン・パラダイス」も「ダウン・バイ・ロー」も観ていないし、「コーヒー&シガレッツ」は友達にDVDを借りたが、沖縄に引っ越すことになり観る間もなく返却。

つまり、1本も作品を観たことない”気になる監督”である。

>>内容<<
主人公の中年男性、ドン・ジョンストン(ビル・マーレイ)はコンピューター・ビジネスで一山当てて悠々自適の生活のはずだが、無気力な生活ぶりがたたって恋人シェリーに去られてしまう。
そんなある日、ドンは匿名の手紙を受け取る。
手紙は彼の元ガールフレンドからで、彼には19歳になる息子がいると書いてあった。
元ガールフレンドと言っても名前がなく、誰なのか分からず、その手紙に対してどうする気も持っていなかったドンだが、隣人のウィンストン(ジェフリー・ライト)の熱心な勧めにより、可能性のある4人の女性を訪ねることにする。

この映画を観る気になったのは、今、個人的に最も熱い Dengue Fever の楽曲が使われているからで、当初はジム・ジャームッシュの作品であることすら知らずにいた。

これもまた巡りあわせというものか、と思ったが映画も面白かった。

自分の子供を産んでいる可能性のある4人の女性を訪ね歩く男、という時点でもうドラマとして優れている。この設定でほぼ「勝ち」である。後は油断しなければ及第点以上の作品になるハズ。

で、それを料理するのが腕利きと評判のジム・ジャームッシュとなると、間違いない。
まぁ、ジム・ジャームッシュの映画を観るのは初めてなんだけどね。

ドン・ジョンソン(「マイアミ・バイス」の主人公)とよく間違えられる主人公ドン・ジョンストンを演じるのはビル・マーレイ。

その隣人を演じるのがジェフリー・ライト。
他にもジェシカ・ラングやシャロン・ストーンと主人公の脇を固める布陣も実に強力。

ビル・マーレイという達者な役者は、気力あふれる人物より無気力な人物を演じさせた方が映える。そこにちょっとコメディの要素が含まれると更に映える。

映えるという書き方はどうかと思うが、実に映えるのだからしょうがない。
それくらい上手いということだ。誉めているのだ。

で、小さな山あり谷ありで劇中の時間は進んでいくのだが、カタルシスを映画に求める人にはちっとも楽しくないままこの映画は終わってしまうので、過剰じゃない美しさのある映像と、小さな違和感が印象的な音楽と、ビル・マーレイのトボけた顔を楽しむつもりで観て頂きたいところだ。

ちなみに Dengue Fever の曲がどこで使われたのかは、まったくわからなかった・・・

コメント

  1. ブロークン・フラワーズ

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