ロッキー2 Rocky II
監督・脚本:シルヴェスター・スタローン
1979年 アメリカ
調子に乗って「ロッキー2」を観てしまった。
寛容な「ロッキー」ファンなら、「ロッキー・ザ・ファイナル」は別として、「ロッキー」と云えばこの「ロッキー2」までを指す人が多いかと思う。
「ロッキー3」から「ロッキー5」は、存在すら認められてない場合が多い。特に「5」は。
で、「ロッキー2」を観たのだが、正直、元々好きでもなんでもない作品なんだな、これが。本当のところ。
>>内容<<
ヘビー級タイトルマッチで辛くも王座を守ったとはいえその戦いぶりに非難が集中したアポロに対し、敗れたりとはいえフルラウンドに感動のファイトを展開したロッキーには熱烈な賛辞が集中。巷に流布するアポロ再起不能の噂を打ち消そうと、アポロ陣営は再度ロッキーとの再戦を宣言するが……。
続編だから、もうどういう展開になろうとも「ロッキーの勝利」が約束されている作品なわけで、だったら奇跡でも起きない限り「ロッキー」と肩を並べるものにはならんだろう。
でも奇跡は起きなかった。
これが初めて観た時の「ロッキー2」の感想。
もうただ、ダラダラと「勝利」へのカウントダウンが進むのである。
一体幾つからカウントし始めたのか知らんが、映画が始まった次点でカウントダウン開始である。
これが2回目となると、エイドリアンの「勝って!」も、ほいきたミッキーの相の手も、困惑しながら観るしかないのである。
もちろん、ここで背中に電流が走るほどの感動を得る人もいるのだろうが、あのロッキーがフィラデルフィアを走るシーンに子供がワラワラとくっついてくるシーンも困惑なのである。ああ。
でもどうしようもない駄作、というわけじゃあない。
結末ありきだから困惑なだけで、結末なんて予想しなければ良いのである。そう。
ロッキー2 Rocky II
監督・脚本:シルヴェスター・スタローン
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