古代文明の謎はどこまで解けたか〈3〉捏造された歴史とオカルト考古学・篇
ピーター・ジェイムズ/ニック・ソープ
太田出版
再読「古代文明の謎はどこまで解けたか」シリーズもこれにて終了。
第三巻は捏造された歴史とオカルト考古学編だ。
>>内容<<
5000年前の男アイスマン、シュリーマンのトロイア発掘、旧約聖書の最古の写本、ヴィンランド地図、ツタンカーメンの呪い、エドガー・ケイシーとアトランティス…虚実入り乱れる古代の謎を、最先端の科学的調査と膨大な資料を駆使して解き明かす。図版60点収録。
考古学博士と考古学ジャーナリストのコンビがおくる、正統派・古代文明謎解き本の完結篇。>>目次<<
第7章 捏造された歴史?
- 氷づけになっていた5000年前の男
- シュリーマンの宝
- 旧約聖書の最古の写本?
- アーサー王の墓
- ヴィンランド地図
第8章 考古学と超自然
- ツタンカーメンの呪い
- オム・セティ
- エドガー・ケイシーのアトランティス
- アヴァロンの仲間
ツタンカーメン発掘に関わった人々が次々と亡くなった、という伝説には、ほとんどの関係者は長生きした、という事実を突きつけバサッと斬ったが、古代エジプト人の生まれ変わりというオム・セティの話は、
筆者もインチキだとは言い切れず歯切れが悪い。ここまでホンモノらしい生まれ変わりの話は他に聞いたことはないのだが、やっぱりどこかに瑕疵があるわけで、生まれ変わりってないのだろうなー、と思った。
そういや、神の手(ゴッドハンド)と呼ばれた藤村ナンタラというおっさんの事件は、
日本からは確実と言える前期・中期旧石器時代の遺跡が消滅した。このため、過去四半世紀に及ぶ日本の前期・中期旧石器時代研究のほとんどが価値を失い、登録遺跡(埋蔵文化財包蔵地)の抹消・教科書の書き直しなど、大きな影響が生じた。(藤村新一 – Wikipedia)
と、規模からしたら本書に掲載されてもおかしくないくらいの事件だった。
古代文明の謎はどこまで解けたか〈3〉捏造された歴史とオカルト考古学・篇
ピーター・ジェイムズ/ニック・ソープ
太田出版
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