古代文明の謎はどこまで解けたか〈2〉地上絵と伝説に隠された歴史・篇
ピーター・ジェイムズ/ニック・ソープ
太田出版
再読態勢に入っている「古代文明の謎はどこまで解けたか」シリーズの第2弾。
大昔に宇宙からナントカ星人がやってきて、ピラミッドとかナスカの地上絵だとかとてもじゃないが古代人には作れそうにない(と勝手に思っている)すごいものの作り方を人間に伝授したウンチャラカンチャラ、という話は誰だって聞いたことはあると思うし、真剣に信じてる人だっているだろう。
そういう人には是非この「古代文明の謎はどこまで解けたか」シリーズを読んでいただきたい。
>>内容<<
ナスカの地上絵、レイライン、古代の大航海、バイキングのアメリカ発見、アーサー王、ロビン・フッド、女戦士アマゾネス…近代以前の歴史の謎・伝説の謎に、最先端の科学的調査と膨大な資料を駆使して果敢にメスを入れ、その真相に迫る。
図版100点収録。考古学博士と考古学ジャーナリストのコンビがおくる、正統派・古代文明謎解き本の第二弾。>>目次<<
第4章 地上絵
- グラストンベリー・スパイラル
- サマセットの天体図 ほか
第5章 航海と発見
- 最初のアメリカ人
- フェニキア人のアフリカ周航 ほか
第6章 伝説の中の歴史
- テーセウスとミノタウロス
- 謎のアマゾン族 ほか
このシリーズの楽しみ方は、単にオカルトを否定するだけじゃなく、神秘的な出来事や奇跡的な建造物に科学的な説明を試みようとする知的冒険にある。
時たま放送される「TVタックル」のオカルト論争の時は、否定派のあまりにもエンタメ感覚を欠いたつまらない大人っぷりのせいでオカルト側の肩を持ってしまうのだが、否定派も肯定派も読んでみるべきシリーズ。
古代文明の謎はどこまで解けたか〈2〉地上絵と伝説に隠された歴史・篇
ピーター・ジェイムズ/ニック・ソープ
太田出版
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