【本】宇宙創成(旧書名:ビッグバン宇宙論)/サイモン・シン

サイモン・シン著「宇宙創成」の画像

宇宙創成〈上〉

サイモン・シン著「宇宙創成」の画像

宇宙創成〈下〉

「暗号解読」と「フェルマーの最終定理」という傑作で一躍人気サイエンス・ライターとなったサイモン・シンの最新作は宇宙誕生ビッグバンについてである。

これまた私の興味を激しくそそるテーマで、宇宙の始まりがサイモン・シンの手にかかるとどんな物語となるのか。

決闘で鼻を失った天文学者。聖書を精密に分析し、宇宙の年齢をはじき出した大司教。カヤックで海を渡って亡命しようとした物理学者に、世界トップクラスの天体画像分析チームを率いたメイド、重度の難聴ながら歴史に残る発見を成し遂げた女性ボランティア…。
創世神話からプトレマイオス、コペルニクスにケプラー、ガリレオらを経て、ついにはアインシュタインの先へ―。
宇宙はどうやって生まれたのか? 人類最大の謎に迫る有名無名の天才たちの苦闘を描く傑作科学ノンフィクション。

帯にも翻訳者の後書きにも「王道」と書かれているが、まさに「王道」「正当派」と云えるノンフィクション作品だ。

「ビッグバン」関係の本をほとんど読んだことはないが、古代から現代にいたる様々な宇宙論の歴史物語から「ビッグバン」という宇宙論を紡ぎだし、なおかつそれに関わった人々のドラマを簡潔に歌いあげる手腕は見事で、壮大なスケールで描かれる(優れた)ドラマを見終わった時のような読後感である。

「ビッグバン」関係の本をたくさん読んでいる人には目新しさを感じない内容かもしれないが、関心はあるけど難しそう、と思い手をだしかねてる人には最高の1冊(2冊あるけど)じゃないだろうか。

また、サイモン・シンの狙いもそこにあるように思う。

「暗号解読」や「フェルマーの最終定理」を読んでみてまず感じるのは、難しい理論を噛み砕いて平易な文章で語るという点において、サイモン・シンは天才的とも云える才能があるということだ。

本作「宇宙創成(旧書名:ビッグバン宇宙論)」にしても、サイモン・シンの才能は遺憾なく発揮されている。

次はどんなテーマで書くのか。サイモン・シンからますます目が離せなくなった。

そういや「暗号解読」には CD-ROM 版があるらしい。

ぜひ見てみたいものだが、この「宇宙創成(旧書名:ビッグバン宇宙論)」も ぜひ映像化して貰いたい。

NHKとBBCが手がけた自然ドキュメンタリー「プラネットアース」くらいのスケールで映像化してくれると最高。

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