作品情報
- 監督・脚本:フランシス・ヴェベール
- 出演:ダニエル・オートゥイユ / ジェラール・ドパルデュー
- 公開:2002年
- キャッチ:プチハッピーお持ち帰り
地味で冴えない孤独なリストラ男を救うのは!?
“嘘×噂×勘違い”が産んだ”世にも可笑しな物語”
感想
「奇人たちの晩餐会」のフランシス・ヴェベール監督の最新作。
冴えない中年男・ピニョンは、妻子に見捨てられ、20年も勤めた会社からリストラを勧告されてしまう。
そんな彼はとんでもないリストラ対策を授けられることに。
フランソワ・ピニョン(ダニエル・オートゥイユ)は、コンドーム工場で働く誰にも返り見られない透明人間のような男。
20年も真面目に働いてきた彼が会社の人員削減の対象となってしまい、解雇されることになる。
生きていくのが嫌になったピニョンは、自殺しようとアパートのベランダにでるが、隣の部屋に越してきたばかりの老人が声をかけてきた。
ピニョンが自殺をしようとしたわけを話すと、老人は「自分がゲイだとカミングアウトすれば解雇されない」という解決策を持ちだす。
ピニョンはゲイじゃないが、老人の案にのせられてカミングアウトすることになる。
コンドーム会社の存在感ゼロな男が、自身の危機に際してとった行動で周囲が変化するという物語。
こういうの大好きなんですけど、まったく期待を裏切られなかった。
個人にレッテルを貼る行為の重大さってのがよくわかるし、先入観の危うさ、人間の差別意識の安易さなんてのもよく描けてる。
が、やっぱりフランスなんでしょうか、そういうことをブラックかつ重たくならないように作ってあり、実にセンスを感じる。
脚本もよくできてる。
心にグッとくるセリフもいっぱい。
ちょっぴり泣けて笑えて心が優しくなる映画らしい映画として誰にでもオススメ。
こういうの観ると映画はエエなぁ〜、と思います。
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*参考Link*