リトル・ミス・サンシャイン Little Miss Sunshine
監督:ジョナサン・デイトン
2006年 アメリカ
夢と希望を乗せて、黄色いバスは行く
「リトル・ミス・サンシャイン」。
実に詰まらなさそうなタイトルだなぁ~。
完全に趣味の範囲外のタイトルだなぁ~。
と思いつつも観た。
>>内容<<
アリゾナ州に住むフーヴァー一家は、家族それぞれに問題を抱え、崩壊寸前。
パパのリチャードは独自の成功論を振りかざして”負け組”を否定し、長男ドウェーンはそんなパパに反抗して沈黙を続ける。9歳の妹オリーヴはとうてい無謀なミスコン優勝を夢見て、ヘロイン常習のグランパは勝手言いたい放題。さらにはそこへゲイで自殺未遂の伯父フランクまで加わる始末。ママ、シェリルの孤軍奮闘も虚しく家族はバラバラ。
そんな時、オリーヴに念願の美少女コンテスト出場のチャンスが訪れる。
趣味じゃないなー、と思いながら観たが、いつの間にか映画の世界にどっぷり浸かっていた。
傑作とまではいかないかもしれないけれど、限りなく傑作に近い佳作だコレ。
ボロボロのバスは登場する家族を表す。そのうちギアが壊れてみんなで押してあげないと走りださなくなるが、これなんかはモロに登場する家族と被るだろう。ギアの壊れた家族は、みんなで押してあげないと動かないのだ。
崩壊寸前の家族の再生劇。
そんなキャプションが付きそうな作品なんだが、結果として再生しているわけじゃあなく、うっすら光が見えてきました、という寸止めなところが「やるなコノぉ~」である。
でもちゃんと普遍的なカタルシスが用意されている。
普通の人でもちゃんと満足できるような作品なのである。
でもまぁ、ミスコンってホント気味が悪いなぁ(笑。
リトル・ミス・サンシャイン Little Miss Sunshine
監督:ジョナサン・デイトン
評価: