概要
ガバナス人の侵略を受けた惑星ジルーシアの長老は、勇者に助けを求めるため太陽系連邦に向けて“リアベの実”を放つ。
この実を手に入れた8人の勇者がガバナスの大軍と壮絶な宇宙戦を繰り広げる、という「スター・ウォーズ」の日本公開に先駆けて(慌てて)作った東映渾身の和製SF大作 ((総製作費15億円。特撮に4億円をかけたらしい。))が、「宇宙からのメッセージ」である。
監督はなんと深作欣二。衝撃的だ。
作品情報
- 監督:深作欣二
- 出演:ビック・モロー、志穂美悦子、千葉真一、真田広之、成田三樹夫
- キャッチ:それを想像とは誰も言えない。
感想
子供の頃に劇場まで観に行きそれなりに興奮して楽しんだ ((当時、本当は「スター・ウォーズ」を観たかったのだが、大学生と思しき大人が映画館前に並んでる映像を見て怖くなって「宇宙からのメッセージ」を観ることにした。))のだが、後に「スター・ウォーズ」を観た時、あの「宇宙からのメッセージ」はいったいなんだったのだろう? と思ったものである。
内容は「南総里見八犬伝」と「スター・ウォーズ」の不肖の息子。
特撮は本家に見劣りするという以前に、カットやアイデアが似ていてちょっと痛々しいくらいで、昔の映画にありがちであるが、役者の演技が寒々しい。
しかし「スター・ウォーズ」人気に便乗したような作品とは云え、1983年に公開された「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」のクライマックス、デス・スター内部でミレニアム・ファルコンが飛び回るシーンは「宇宙からのメッセージ」からアイデアを拝借したとも云われている。
真偽は不明であるが、もしそうだとしたら「宇宙からのメッセージ」だって「スター・ウォーズ」に影響を与えた、しかもシリーズのクライマックスにだ、と誇りに思えるだろう。
で、本編に戻るが、久しぶりに観て思うのは、深作欣二自身こんな半端な仕事で納得していたのだろうか? ってこと。
「スター・ウォーズ」と比べると特撮は間違いなくイマイチに見えてしまうし、大作とは云えストーリーや設定自体は日本の特撮ヒーローものからあまり飛躍していない。
しかし出演者は豪華。
ビック・モロー、丹波哲郎、真田広之、志穂美悦子、千葉真一、天本英世、成田三樹夫。
ね、結構豪華でしょ?
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