エイリアン VS. プレデター Alien Vs. Predator
監督:ポール・W・S・アンダーソン Paul W.S. Anderson
2004年 アメリカ
――どちらが勝っても…人類に未来はない。
南極の地下で発見された謎の古代遺跡を調査しにきた人間達が、エイリアンとプレデターとの戦いに巻き込まれてしまう、という作品。
>>内容<<
地球の南極地底に存在した謎の遺跡を舞台に繰り広げられるエイリアンとプレデターによる壮絶な闘いと、それに巻き込まれた人間たちの決死のサバイバルを描く。
「エイリアン」も「プレデター」も観ている者として、一応観ておくべきだろうと思って期待せずに観たが、予想を少しだけ超える映画になってた。
とは云え、期待値が相当低かったので、面白かったかとなるとかなり厳しい。
一言で云うと、エイリアンは超一級のキャラクターだし、プレデターもそれなりに有名なので、両者に配慮が感じられてまさに両雄並び立たず、という食い足りないストーリーになってしまっている。
そこに人間が絡むのはしょうがないが、そういう絡みかたかよオイ! というハリウッド臭が漂いまくることになってる。
しかし、この映画で期待するのは、ストーリーなんかよりもエイリアンとプレデターのガチンコ対決だろう。
しかし、そこも「なんだかなー」なのが残念。
エイリアンの強さはスケールダウンしてるし(人間にアッサリ殺されちゃったり!)、プレデターは飛び道具不足で迫力に欠ける。
プレデターの飛び道具不足は設定で縛りが入ってしまってる為で、縛りがないとプレデターが圧倒的な強さになってしまうので、VSという構図にするならばこれはこれでしょうがないだろう。
地下に眠る謎の古代遺跡というのはワクワクして面白いのだが、その仕掛けにイマイチ説得力が足りない。
恐怖を引き出すにはイイ舞台だと思うんだけどなー。
そもそも舞台も設定も違う両雄を同じところで戦わせるというのは無理があったとしか云いようがない。
まぁ、そこを力ずくでなんとかしようとして、結果的になんとかしたのが本作。
基本的にファン向けの作品だろう。ファンなら納得かとなると別問題だが。
エイリアン VS. プレデター Alien Vs. Predator
監督:ポール・W・S・アンダーソン Paul W.S. Anderson
2004年 アメリカ
評価: