【散髪】正しい床屋プレイ

松鶴家千とせ床屋である。

とにかく床屋。

以前は美容院だの美容室だの美容美容したところに通ったりして、都会人気分を味わって鼻を鳴らして街を歩いたりしたもんだが、今ではすっかり床屋である。

そんな床屋の魅力は数えようと思えば数えられるほど数え切れないほどあるが、床屋ならではのさりげない演出にオレは時々唸らされる。

先日、美容を卒業したオレは地元の床屋の中の床屋、云うならば「 床屋王 」「 床屋酋長 」「 床屋将軍 」「 床屋天皇 」な床屋に行った。

「6ミリで」

床屋のシキタリに倣い、ややぶっきら棒に云い放つのはこれ常識。

床屋ではペコペコしたりしてはいけない。

美容なる院や室で行われるような、2、3回しか会ったことないのに10年来の親友のような会話、というか、会話風プレイ、というのは床屋の雰囲気にはそぐわない。

20年くらい通って初めて「今日の天気」について一言二言会話を交わす。

それくらいが適当なのである。

これは心してもらいたいのだが、床屋ではお互い「殺るか殺られるか」の距離感を持つことが肝要である。

そんな必須距離感を感じずペコペコしようもんなら、眉毛の一つや二つは床に散らばってもおかしくない。

まぁ、そんな床屋のシキタリ談義はどうでも良い。

オレがシキタリを知っていればイイだけで、他の人間がシキタリをわきまえないばかりに眉毛を散らしてしまおうが、オレには関係ない話である。

さて床屋。

そんなガチガチのシキタリで固められた床屋では、よくラジオが流れている。

ラジオから流れてくるのは、オレは知らないがオレより2世代上の人なら誰でも知ってる、という微妙な立ち位置のスターが、たわいもないことを喋くり散らかして演歌を流す、なーんてのがお約束である。

これもオレのような毛もやっと生え揃った程度の若造に、床屋内で好きな顔をさせないための周到な戦略であることは心得ているが、前回はとある人物のライブを延々と流していた。

そしてオレはそのライブに近年ないほど耽溺した。

そのとある人物とは、「 松鶴家千とせ 」である。

わかるかなぁ〜!!わかんねぇだろうなぁ〜!!

で一世を風靡した漫談家である。

そんな松鶴家千とせの漫談ライブが延々と床屋で流れる。

温故知新。

タレ目の「ざんね〜ん!」や、ホスト風の「なかとです!」よりも数段面白い。(既に古い)

さっそくCDを手に入れねば。

しかしAmazonTower.jpHMVどこにもないないない!

欲しいのに今すぐ欲しいのにない!

こんな気分

わかるかなぁ〜!! わかんねぇだろうなぁ〜!!

<松鶴家千とせ 関連リンク>
・千とせプロダクションHP⇒「松鶴家千とせのおいでなせぇ!」

日記意識
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