【本】泥の家族/東野幸治

「泥の家族」東野幸治

泥の家族

2000年に発表された東野幸治の作家デビュー作。

それなりに東野幸治には注目していたはずだが、小説をものにしていることは知らなかった。

盟友・今田耕司と並ぶ芸能界のゴシップ情報マニアな東野幸治だけに、そのあたりの情報を活用した小説になるのかなと思いきや、「7割が作り話で3割が実話」の自伝的要素の濃い作品らしい。

欠けた男が出現させるリアルな家族小説の切実―東野幸治、作家デビュー。
「あいつ殺されたらしいで……」 狭い部屋に響く携帯電話の呼び出し音に何かを感じて電話に出ると、動揺したアニキの声がこう告げた。
実話を取り入れ、リアルな家族の姿を描き出した一冊。

芸人として出発してからの実話要素が入ってくるのかと思いきや、時代設定的にはそれ以前で、東野幸治と重なるような主人公と家族の物語。

まぁ、設定がどうであろうが面白ければ良いわけであるが、終盤に衝撃的な展開があるとは云え、文章が不味い。美味しくない。

章によって視点がクルクルと変わるのはテクニックと云えなくもないが、時間の流れが少々おかしいなど、全体的に荒削り過ぎる。

ただ、東野幸治ファンであれば、主人公と東野幸治の思考回路が重なって見えるシーンは面白いと思う。

ちなみに私は東野幸治ファン。

それ以降の作品がないようなので売れなかった気配が濃厚だが、最近の芸人本ラッシュの波に乗っていれば・・・と思えなくもない一冊。
が、残念ながら劇団ひとりの「陰日向に咲く」と比べると一段レベルが落ちる。

「泥の家族」東野幸治

泥の家族

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