行ってはいけない!ニッポン「不思議島」異聞
諸島文化・民族研究会
宝島社
別冊宝島と云うこともあってか、ちょっとセンセーショナルに書かれてるようなフシもあるが(横溝正史の小説を思わせる匂いが漂っている)、特異な離島文化をさらっと知るには面白い本。
>>内容<<
- 離島最大のタブー、禁断の秘祭に潜入(新城島)
- 命を賭けても口外できない謎の土俗集団”クロ”(K島)
- 巫女(霊能力者)が絶対的権力を持つ秘境(青ヶ島)
- 財宝の隠れる島(大神島)
- 廃墟と化した島に上陸(軍艦島)
読んでみて面白かったかなというメニューは上記の通り。
新城島の禁断の秘祭なんかは、外部の人としては結構なところまで迫る内容になっているので、つかみとしてはひじょうに面白かった。
内容を曲解されるおそれがあるために「K島」と表記した島は、ネットで調べれば島の名前が簡単に分かってしまうので、もう少し記載する情報に注意を払った方がよいのでは。
謎の土俗集団”クロ”に関してはほとんど踏み込めておらず、概要を触れるにとどまっているのが惜しいと云えば惜しい。
「軍艦島」は、以前から実際に見てみたい島であるが、ネット上にある多くの「軍艦島」上陸記とたいして違いはなく、元住人のコメントがプラスアルファってところか。
メニューには載せなかったが、中にはフィリピンパブが多い島であるとか、海と繋がっている池のある島とか、”行ってはいけない!ニッポン「不思議島」異聞”というタイトルとは関係があるとは思えないつまらないネタもあるが、日本でムック一冊ができるほど不思議島を集めるのもなかなか難しいだろうからしょうがない。
全体的には宝島ならではのいかがわしさも含めて面白い一冊。
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