探偵!ナイトスクープDVD Vol.3 上岡局長クラシック~淡路島のパラダイス編
上岡龍太郎と云えば関西人にとっては特別なお笑い芸人だ。
個人的には「ノックは無用!」「花の新婚!カンピューター作戦」「ラブアタック!」に始まり、「EXテレビ」「鶴瓶上岡パペポTV」辺りが思い出深い。
正直、「鶴瓶上岡パペポTV」は、似た形式のオセロの松嶋と笑福亭鶴瓶のトーク番組「きらきらアフロ」の10倍面白い。笑福亭鶴瓶のフリに上岡龍太郎が「知」を片手に切り込んでいき、時には返り討ちにあう様は、最上級のエンターテインメントだった。
と、上岡龍太郎について書いてもしょうがないのだ。
「探偵!ナイトスクープ」の話である。
>>内容<<
1988年より関西ローカルで放送され、その後全国放送されるほどの人気を誇るバラエティ番組『探偵!ナイトスクープ』の、反響の多かったエピソードを収録したDVD。
「カーネル・サンダースを救出せよ!」「大和川ボート通勤」ほか全8エピソード収録。
今となっては上岡龍太郎絡みでは、今も続いている唯一の番組(現局長は西田敏行に)であるが、本DVDでは「上岡局長クラシック」と題して、上岡龍太郎時代の名作を取り上げている。
収録されている作品は以下の通り。
- カーネル・サンダースを救出せよ!
- 大和川ボート通勤
- 淡路島のパラダイス
- 浪花のモーツアルト
- キョーレツな寝言おやじ
- 日本一週旅行中の息子
- 人気者の犬のさっちゃん
- 能勢の昔の恋愛
タイトルだけで「あ~アレねアレ」と内容を思い出せるものばかり。
「大和川ボート通勤」「日本一週旅行中の息子」「人気者の犬のさっちゃん」は今見てもオススメできる普遍性のある名作。
もの凄い傑作だった記憶があったのだが、改めて見ると意外と普通だったのが、「カーネル・サンダースを救出せよ!」「淡路島のパラダイス」。
両作品とも「探偵!ナイトスクープ」には欠かせない代表的なタイトルなのだが、今見るとかなり古い。
リアルタイムで見た時は「淡路島のパラダイス」なんかは腹抱えて笑ったハズなんだが、なんか全然笑えない。
今のTV番組の展開に慣れてしまうと、スピード感にも乏しいし演出も古臭い。
良く云うと手探りな演出が微笑ましいのである。
それに引き替え、「大和川ボート通勤」「日本一週旅行中の息子」「人気者の犬のさっちゃん」は、演出力というよりも、企画としてのパワーがあるので、演出云々を超えたところに面白さが存在している。これは古くなりようがない。
というわけで、「探偵!ナイトスクープ」好きなら久しぶりに見ておきたい作品がたっぷり詰まってます。オススメ。
※今やドラマに映画に名バイプレイヤーとして引っ張りだこのあの人が、槍魔栗三助(やりまくりさんすけ)というAV男優も真っ青な芸名で登場しているのも、なんだか微笑ましかったりする。