【映画】unknown

unknownunknown/アンノウン
監督:サイモン・ブランド
2006年 アメリカ
俺が誰なら、生き抜ける
記憶を失った5人の男たち──
誰が誘拐犯で、誰が人質なのか?

我らが映画制作的集団の”unknown”という名称をパクったに違いない映画。

そう思ったので、映画的に大ヒットした際は、その旨を伝えて小銭をせしめようと考えた。
で、小銭をせしめるには証拠が必要である。
というわけで、この映画を観るにいたった。

>>内容<<
閉ざされた廃棄工場の中で意識を取り戻した5人の男たち。彼らは全員記憶を失っていた。やがて、わずかな手がかりから彼らのうちの2人が誘拐された人質で、残る3人が誘拐犯であることが明らかとなる。しかし依然として誰が人質で誰が誘拐犯かはわからないまま。誰もが混乱する中、突如鳴り響く電話のベル。それは誘拐犯のボスからで、日没までにはここへやって来るというものだった。5人は互いに疑心暗鬼を抱えたまま、協力して脱出を試みる。そんな中、徐々に甦る曖昧で断片的な記憶が、彼らの混乱に拍車を掛けていく…。過酷なシチュエーションで生き残りをかけた戦いを繰り広げる5人の男たちをスリリングに描く心理スリラー。主演は「パッション」のジェームズ・カヴィーゼル。監督は長編デビューとなるサイモン・ブランド。

「saw」のヒットに乗じて作られたシチュエーションホラー(サスペンス)映画。
「フォーン・ブース」なんかもそっち系。

こうした密室での生き残りゲーム的なシチュエーションは、初期設定とシナリオのクオリティがカギ。
だからブームに乗じて作った二番煎じ的な作品は、その辺がこなれておらず、グダグダになりやすい。

この「unknown/アンノウン」も、序盤はなかなかにスリリングで引き込まれるものがあるが、徐々にグダグダの海のギリギリを低空飛行状態。

一時的に記憶障害を起こすというガスなんてのが実際に存在するかどうか知らんが、それを頼りにストーリーを回していくなんてのは、剛腕に過ぎて制作側の都合丸出しなのがとっても残念。

なんとか及第点をつけられる内容ではあったけど、「saw」レベルを期待して観るとガッカリするだろう。(とは云え、個人的に「saw」も好きではないがー)

unknownunknown/アンノウン
監督:サイモン・ブランド
評価:stars
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