【映画】風が吹くまま

映画。TV。動画。

風が吹くまま(90点)

名匠アッバス・キアロスタミ監督が死を通して生を見つめた傑作で、ヴェネチア映画祭審査員グランプリ受賞作品。地方の村で行われる特殊な葬儀の模様を取材するために村を訪れたTV局のディレクターは瀕死の老婆を見つけ、彼女の葬儀を待つのだが…。

テヘランから700キロ離れた村に、TVディレクターのベーザードとクルーがやってくる。

彼らの目的は、この村で行われるという変わった葬儀だ。

死期の迫った老婆にベーザードは目をつけ、葬儀が始まるのを待つのだが、老婆の容態は回復する一方なのだった・・・

これは大傑作。

会話シーンが多いキアロスタミの作品の中でも、気の利いたセリフが特に充実してるんじゃないかと思う。

物語としてもキレイにまとまってる。いかにも映画的というダイナミックな動きは少ないのだが、語られることは小声にして雄弁だ。

風が吹くまま主人公のベーザードは人が死ぬのを待つのが目的。

しかし生命の誕生を間近に感じたり、人助けをすることになったりと、ある意味、皮肉なことになってる。

その中で「命」を感じるベーザードなのだが、そこを説教臭く見せないところがキアロスタミ。

やっぱタダモノじゃあない。超オススメ。

コメント

  1. キアロスタミ『風が吹くまま』

    ■10月以来久しぶりに劇場で映画を観た。渋谷ユーロスペースで上映中のキアロスタミの新作『風が吹くまま』(1999年フランス・イラン合作/カラー/35mm/…