シュヴァンクマイエルの不思議な世界/The Wonderland Of Jan Svankmajer
監督:ヤン・シュヴァンクマイエル Jan Svankmajer
1967-89年 チェコ
管理人超オススメ。
奇才ヤン・シュヴァンクマイエルのショート・フィルムを、7本収録した短編集。
>>内容<<
チェコが生んだ人形アニメーション作家の天才、ヤン・シュヴァンクマイエルの短編集。
作品全体を支配している厭世主義、辛辣なブラック・ユーモア、人間の内側を鋭くえぐり出す様な痛烈な風刺など、彼独特の哲学的世界がたっぷりと堪能できる傑作集。
まさにシュールレアリスムの極致。
少女が不気味な地下室にじゃが芋をとりに行く「地下室の怪」。
「アリス」のイメージと重なるが、子供の頃に感じた地下室の云いようのない恐ろしさを久々に思いだす。
テレビのサッカー中継で、選手が次々と(文字通り)壊されてゆく「男のゲーム」。
かなりシュールで面白い。実況中の選手の動きがすごくイイ。
「闇・光・闇」は個人的にイチオシ。
オレはどうも粘土好きみたい(笑。
子供でもわかる単純なストーリー(?)、なのも観るのがラクでイイんだけど、子供には不気味すぎ。
合体ロボが好きな人に超オススメ。ウソ。
「情熱的な対話」「永遠の対話」「不毛な対話」という3部構成の「対話の可能性」。
これもイイなぁ。特に「情熱的な対話」がイイ。
やっぱり粘土なんだが、粘土ってこういう使い方するとめちゃくちゃエロ。
ちょっと感動するくらいエロだったんで、ってそう感じるのオレだけかもしれないがオススメ。
ヤン・シュヴァンクマイエルはあまりに奇才なもんで、肌に合えば駄作は存在しない。
まぁ、「アリス」はイマイチだと思ったが、それでも駄作ではない。
しかし、公然と友達に薦めるのも、頭の中身を疑われそうで考えものである。
薦めるときは相手をよく見極めるべし。
グロテスクでありながらシュールで笑える要素、というものを理解できる人には向いてる。
あと、多分、創造的な人には感覚を刺激されて楽しいんじゃないでせうか。責任は持ちませんが。
シュヴァンクマイエルの不思議な世界/The Wonderland Of Jan Svankmajer
監督:ヤン・シュヴァンクマイエル Jan Svankmajer
評価:
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