【映画】エレファント

エレファント/Elephantエレファント/Elephant
監督:ガス・ヴァン・サント Gus Van Sant
2003/アメリカ

アイダホ州ポートランド。
アメフト、図書館、カフェテラス、写真部、ダイエット。
ごく普通の高校生たち。

いつもと同じ1日だと思ってた。

2003年カンヌ国際映画祭で史上初めてパルムドールと監督賞を同時受賞した、ガス・ヴァン・サント監督作。99年にアメリカのコロンバイン高校で起きた少年による銃乱射殺人事件をモチーフに、事件当日の校内での生徒と犯人の様子を淡々と綴る。R-15作品。

1999年に発生したコロンバイン高校銃乱射事件をモチーフにし、2003年カンヌ国際映画祭のパルムドールと監督賞を受賞した作品。

事件が起きる直前の少年たちの様子を描いているわけだが、これが実に淡々としてる。明確なストーリーがあるわけでなく、数人の高校生の学校生活を断片的に見せてくれるだけだ。しかし時間は刻々と過ぎてゆき、事件は起きるのである。リアルと云えばリアル。云わば時間だけが映画を進行させている。

登場人物のセリフは一部のキーワード以外は全てアドリブ。監督曰く、セリフはこの映画ストーリーの進行上特に意味はないのだそうで、鑑賞後にはそれがこの映画には正しいという事がよくわかる。

映画の構成とカメラはとても凝っていて、神経が行き届いている。長回しが多いし、動きはほとんど平面的なので、退屈する人もいるだろうが、そういう人は観るのを避けた方がイイだろう。

Amazon:エレファント/ガス・ヴァン・サント

<参考にさせていただきました>
ビールを飲みながら考えてみた…:「エレファント」:ガス・ヴァン・サントが描いた今という時代の「何か」
cinema note+ エレファント