不都合な真実 An Inconvenient Truth
監督:デイヴィス・グッゲンハイム
2006年 アメリカ
地球の裏切りか?
人類が地球を裏切ったのか?
地球を愛し、子供達を愛する全ての人へ─。アル・ゴアが半生を捧げて伝える人類への警告。
アメリカ大統領選に負けた人のその後は日本には全然伝わってこないのだが、アメリカ大統領になるはずだったアル・ゴアのその後が伝わってきた。
>>内容<<
民主党クリントン政権下で副大統領を務め、2000年の大統領選挙では共和党ジョージ・W・ブッシュ候補と激戦を展開、前代未聞の大接戦と混乱の末に敗れ去ったアル・ゴア氏。
その後は、自身のライフワークとも言える環境問題、とくに地球温暖化への対策の緊急性を訴え全米を中心に世界各地で精力的な講演活動を続けている。
本作はそんなゴア元副大統領の講演活動の日々に密着、豊富なヴィジュアル素材と巧みなトークで分かりやすく構成された鮮やかな講演の模様を紹介するドキュメンタリー。
第79回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞・アカデミー歌曲賞受賞作だそうだが、歌曲賞ってなんか流れてたっけ? 「Need to Wake Up」という曲がそうらしいが、ちっとも覚えていない。
観てから随分経っているから忘れているのかと思い、心を込めて観終わった後のことを思いだしてみたが、「曲がなかなか良かったな」という記憶は皆無。
まぁ、この映画に関して云えば、曲なんかどうでも良いっちゃあ良い。
「不都合な真実」は温室効果ガス(例えば二酸化炭素)が増えることで地球の気温が上がる「地球温暖化現象」によって人類は危機的な状況に陥いる、ということを主張する。
「地球温暖化現象」により起きるだろう恐怖のシナリオをこれでもかと披露した後、ゴアは解決策を提示する。
その解決策とは、2010年迄に先進国が炭素排出量を30%削減することを目指す「京都議定書」に、世界中が賛成すべきである、と。
提案された解決策に正直肩透かし感があるのは私だけではないだろう。
「不都合な真実」を観た人はもっと劇的な解決策を期待したんじゃないだろうか。
そんな地に足がついてない期待をする限り、「地球温暖化現象」の解決はままならないんだろうな。自戒。
不都合な真実 An Inconvenient Truth
監督:デイヴィス・グッゲンハイム
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