この巻で要注目なのは、徐々にあらわになる野見隆明の本性。
面白くてすごくいい人、としておっさんシリーズでは中心的役割、云い方を変えれば、いじられ役を果たしてきた野見さんであるが、この巻からものすごく口が悪いというもう一人の野見隆明が頻繁に登場するようになる。
>>内容<<
2007年3月21日までフジテレビ系列で放送された深夜の異色バラエティ番組がDVD化!
松本人志が世の中の中年男性に向けて様々なライフスタイルを提案し、ワンランク上の男を目指して教養を深める“おっさん教育テレビ”。
第3巻に収録されているのは、
- ワンランク上のおっさんは女性をとりこにする引き締まったボディをゲットするため中性脂肪を燃やす(1)
- ワンランク上のおっさんは女性をとりこにする引き締まったボディをゲットするため中性脂肪を燃やす(2)
- <<お正月特別変>>「おっさんかくし芸大会」
- <<お正月特別変>>「おっさんカルタ」と「おっさんスゴロク」、お正月プライベート映像初公開
と特典映像や特典音声色々である。
おっさん劇場を見るに、野見さんは、相手によって態度を豹変させることが多々ある。
これは福田さん、青柳さん、吉田さん(そして中野さん)には見られない性質である。
感じ取れる傾向は以下の通り。
自分より上の存在 松本人志
自分と同等の存在 福田浩司・吉田秀雄(・中野正次「働くおっさん人形」)
自分以下の存在 青柳肇(・オタクの学生「第4巻」・ギャル男「第4巻」)
しかも、その豹変のさせ方が人間的というよりも、動物的な傾向が強いように見える。
とりあえず自分より弱そうであるとか、第4巻に登場する若者を諭す場面での「松本仁志」からの指令、という後ろ盾が得られた場合に、凶暴モードの野見さんが出現するのである。
そんな野見さんの凶暴モードも楽しいのであるが、身も蓋もないかくし芸が次々と出現する「おっさんかくし芸大会」は超見物だ。
金輪際かくし続けてください、と云いたくなるようなかくし芸の数々は、ある意味、忘年会のかくし芸大会への重要な示唆になるのではないだろうか。(ならない)