どんてん生活
監督:山下敦弘
1999年 日本
「ばかのハコ船」がオレ的大ヒットだった山下敦弘の監督デビュー作品。
日本のアキ・カウリスマキと称される山下敦弘監督だが、なるほどそうかもねというオフビート感覚が全編に貫かれている作品。
>>内容<<
パチンコをこよなく愛する無職の青年、努。
今日も朝からは真冬の冷たい風に吹かれながら開店前の時間をボーッとやり過ごしていた。
するとそこへ頭をポマードでガチガチに固めた特大リーゼントに真っ赤なカーディガンを羽織った男が努の横に並んできた。
その異様な風貌に圧倒され、平然を装おうとする努だったがその男、南紀世彦は買ってきた缶コーヒーを努に差し出しながら声を掛けてきたのだった。
一般的な社会生活から完全に落ちこぼれた2人の晴れでもなく雨でもない、まさに曇天な日々をダルそうに映像化。
「ばかのハコ船」以来オレの要注目俳優となった山本浩司がもちろん登場し、オーラがないのにオーラを感じる雰囲気はやはりただものじゃない。
ストーリー性があってロード・ムービーの趣もある「ばかのハコ船」の方がオレ好みであるが、この作品も見逃せない魅力にあふれている。ニクめない男たちの下らない生活を垣間見たい方はどうぞ。
どんてん生活
監督:山下敦弘
評価: