「ドン・ファン」その他の短編
監督:ヤン・シュヴァンクマイエル Jan Svankmajer
1966-80年 チェコスロヴァキア
ある日突然食べたくなる「焼きそばUFO」の如くヤン・シュヴァンクマイエルの作品が観たくなって買ったうちの1枚。
ビデオを借りて何度か観ているが、DVDとして自分の所有物になると、いつ食べたくなっても良いように「焼きそばUFO」がストックされているような安心感に包まれて実に良い気分である。
>>内容<<
アートアニメーションの世界的巨匠、ヤン・シュヴァンクマイエルが手掛けた短編集。
放蕩息子のドン・ファンが許婚を弟に奪われ、復讐を実行する「ドン・ファン」を始め、「コストニツェ」「エトセトラ」など全6話を収録する。
収録作品は以下の通り。
- 棺の家(1966年/10分)
- コストニツェ(1970年/10分)
- エトセトラ(1966年/7分)
- アッシャー家の崩壊(1980年/16分)
- レオナルドの日記(1972年/12分)
- ドン・ファン(1970年/33分)
お気に入りなのは「棺の家」「ドン・ファン」辺り。
「ドン・ファン」は長編「ファウスト」の下敷きとなった作品で、テイストはとても似ている。が、「ファウスト」の方が画が濃密で食べ物は腐る寸前が一番美味いという良さがあるように思う。
とはいえ「ファウスト」は観る人によったら全然面白くなくて途中で意識を失うかもしれないので、その前に「ドン・ファン」を観れば高い精度で相性を確かめられる。(ホントか?)
他の作品もそれぞれ独特の世界を築いていて楽しめはするのだが、「シュヴァンクマイエルの不思議な世界」や「「ジャバウォッキー」その他の短編」といった短編集と比べるとアッサリしている。
これはいかにもシュヴァンクマイエルなアニメーションが少ないせいもあるだろうが。
「ドン・ファン」その他の短編
監督:ヤン・シュヴァンクマイエル Jan Svankmajer
評価:
映像: