ミリオンダラー・ベイビー Million Dollar Baby
監督:クリント・イーストウッド
2004年 アメリカ
ハリウッドの頂点を極めたクリント・イーストウッドのまぎれもない最高傑作がいまここに誕生した
2004年アカデミー賞にて作品賞、主演女優賞、助演男優賞、監督賞を受賞した話題作を新年第一弾として観たが、いやぁ〜、重い重い重い重い。
クリント・イーストウッド監督・主演、2005年アカデミー賞で作品賞やヒラリー・スワンクの主演女優賞ほか全4部門を受賞したヒューマンドラマ。
さびれたボクシングジムを経営する老トレーナーと彼を慕う女ボクサーの痛切な人生を描く。
そういう映画だったの?
オレは貧しい女の子が努力してボクシングの世界で成りあがって、ちょっと落ち目になって人生の意味を見つける感動作、と思っていたが、なんだこの出会いがしら的な重さ。
宗教的な意味と、民族的な意味(英国チャンピオン云々ゲール語云々)、生きる意味とは? がそれぞれ絡まりながら過不足なく描かれていたし、ボクシングのシーンも「ロッキー」よりは本格的(笑)だった。
が、世界戦のアレはなんだ?
いちおう現代ドラマだよなぁ。
劇中のテレビでも世界戦が流れていたし、現代ドラマのハズだが、女子ボクシングとはいえ、そういうのがまかり通るのだろうか?
あの試合の結果が主人公2人のその後に重要だとは思わないが、ああいうキャラをわざわざ立てないと、その後の急転直下が得られないとは思えないし、悪役は別にもいるしと、オレ的にあそこのやりくりは、あの映画の傷だなぁ。良作だとは思うが。
ミリオンダラー・ベイビー Million Dollar Baby
監督:クリント・イーストウッド
評価: