さて、日本にとってのワールドカップはほぼ終わりとあいなった。
不思議なのは、スタジアムに連なる「浦和のナンタラ」だの「横浜のナンタラカンタラ中澤」と大書された横断幕。
それを見ていて「そら勝てんわ」と理由もなく思ったのだが、それ以前に横断幕ってメチャクチャ格好悪いですな。発想も存在も。正直、あまりの寒さに背筋が凍りそうです(笑。
正直、あんなわけのわからない横断幕とか応援するくらいなら、全員甲冑を身につけて、選手の名を毛筆で大書した幟を立て、法螺貝をプオープオー吹きまくったほうが断然面白いと思うし、そうすれば世界中の人が日本代表のことを覚えてくれると思う。
そして、例えば高原が得点を決めたら、高原の名が記された幟がそこら中に立ち振られ、サポーター全員が頭をグルングルンと回しながら一歩大きく踏みだし、開いた片手を前に突きだし、声を揃えて「たぁ〜かぁ〜はぁ〜らぁ〜!」と歌舞伎のような見得を切るのが良い。(日本の文化をチャンポンせよ)
スタンダードな応援方法の上に乗っかっても応援では勝てない。
フィールドで勝てないならスタンドで勝つべし。
フィールド上とは違ってスタンドはまだ競争が激しくないぞ。
さて、そうなると、ワールドカップの日本代表の試合会場には、夜鍋してこしらえた不思議な甲冑を着た奇特な外国人がインターネットで取り寄せた法螺貝片手に大挙して押し寄せ、にわか日本代表応援団と化してフィールド上のイレブンを奮い立たせてくれるようになるだろう。プオープオー♪
世界中のどこにもいないよ、世界中の国の人々が応援に参加する代表なんて。(面白がってるだけ)
更に話を進めるならば、日本代表が負けたとしても甲冑法螺貝サポーターは、グループリーグで日本を破ったチームを追いかけて決勝トーナメントにも登場。
日本を破ったチームを法螺貝片手に応援しまくり、残念ながら日本代表を破ったチームが敗れても、日本代表を破ったチームを破ったチームを法螺貝片手に応援し、そのチームがまた負けても、日本代表を破ったチームを破ったチームを破った天晴れなチームとして応援し、なんだかんだあれやこれやと理由にならない理由をつけて決勝まで(勝手に)進出。
結果はそっちのけで世界中のTV放送の音をプオーで埋め尽くし、どこが勝とうが雰囲気はまるで日本が優勝したみたいになり、日本人すべからく実の伴わない優勝気分に浮かれ景気は高揚し株価は急騰、柳沢のGK股抜き枠外転出シュートはすっかり忘れ去られ全体的にイイ気分でワールドカップを終えられる、と考えました。(それはない)
というわけで、次のワールドカップにもし日本がまたしても出場できることとあいなった場合は、日本の旅行代理店は甲冑と法螺貝と、入門書として「5分でアナタも鎧武者! 甲冑着用入門」と「猿でも吹けた! 今日から法螺貝でマイルス気分!」をセットにしたワールドカップ観戦ツアーを企画するべきである。(するべきではない)