【本】零下51度からの生還 エヴェレストの悲劇―死の淵から蘇った男/ベック・ウェザーズ

everestnohigeki

零下51度からの生還 エヴェレストの悲劇――死の淵から蘇った男 (光文社文庫)

空へ―エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか (文春文庫)」に登場し、奇跡の生還を果たしたベック・ウェザーズが大遭難事故について語る一冊。

1996年5月、世界最高峰エヴェレストの7800メートル地点で一行は猛烈なブリザードに巻き込まれた。低体温昏睡に陥り、力尽きようとしていたベックに奇跡が起きる。雪に埋もれていた彼は、再び目を開いたのである!そして自力でキャンプまでたどり着いたのだった。―日本人・難波康子を含む9人の命を奪う大遭難事故。奇跡の生還で世界中を驚かせたアマチュア登山家がいま初めて語る、凄絶な遭難事故の全容。

期待して読んだが、大遭難事故に関する記述のボリュームが少なく、多くの人は内容に物足りなさを感じるのではないだろうか。

なぜ登山に魅せられたのかとか、家族が崩壊の危機にある話とか、奇跡の生還を果たしてどれだけ自分が変わったかとか、そういうのってこの本を手にとった人にとっては、少なくとも私にとっては二の次はおろか三の次四の次な話だったので、読むのがとても苦痛だった(というか途中からオレ流速読絶賛実行中になった)。

嫁とか友達とか親戚とか色々な人のコメントが脈絡もなく入り乱れて挿入されているし、そのコメントに対してウェザーズが反応していたりするとても読みにくい文章構造で、久しぶりに内容はおろかそれ以前の駄本に当たったな、とレア体験にほくそ笑む私なのであった。。。