One Mississippi
Brendan Benson/ブレンダン・ベンソン
1996年
ルイジアナ州出身シンガー・ソングライター、Brendan Benson のデビュー・アルバム。
結論を先に書くとイイよ! オススメ!
パッと聴いてわかるというよりもスルメ感のある作品。
なんでも子供の頃に父親から David Bowie やら Stooges やら T.REX やらを聴かされまくってたらしく、そんなヘヴィーな父親は彼が7歳の時に死去らしい。
だもんで7歳までにそんなモノを聴かされまくっていたということになる。
普通じゃないな。
日本じゃロックとの出会いは「兄貴が、姉が、従兄弟が」というのがメジャーなんだが、アメリカやイギリスになるとそれが「父親が」だったりすること多々で、父親のコレクションからサクリと名盤を取りだし聴くことができるわけだ。
音楽に目覚めてチマチマと一から揃える(オレみたいな)のとはもう効率が段違い。
目覚めていきなり滝のように音を浴びることができるわけだ。
やっぱりロックが文化・生活の一部になってる国は深い。
良質なソング・ライターがゴロゴロとでてくるのもうなずけるわけで、こっちからするとフライングでスタートしてるようなもんだ。
さて収録曲。
(1)(2)と短い曲でたたみかけて(3)でいきなりサビから入るところなんか面白い面白い。これ、ファースト・シングル。
(4)は軽快なナンバーなんだけど、途中のアレンジはモロに The Beatles だな。
(6)も The Beatles(Paul)風。終わり方がモロ。
(8)は真っ向勝負のギター・ポップと思いきや背後にハンド・クラップで、どうにも一筋縄ではいかないヒネクレモノである。
(8)はグッと渋く多分リアルタイム彼女に対して歌った曲。南部出身の血が色濃くでてるような気がするんだが考えすぎか。
(10)は歌詞がかなり滑稽。滑稽というかブラックというか。虫が人を襲い世の支配者になるんだから。曲そのものは実にストレートなロック。滑稽だな。いやブラックか。
最後に、(3)〜(5)(10)(12)(13)はあの(飯島愛に AIR(おフランスのね)と間違えられた)Jason Falkner との共作曲。
そう言われるとそんな臭いがするなぁ〜。
なんでもお友達なんだとか。
他のアルバムでも共作しているところからしてずいぶんと仲がイイんだな。
オレも混ぜてくれ。