極大射程
スティーヴン・ハンター
新潮社
随分昔に読んだ本なんだが、映画化ということで感想を昔のログから引っ張りだしてきた。
とにかく傑作な一冊。
>>内容<<
ボブはヴェトナム戦争で87人の命を奪った伝説の名スナイパー。
今はライフルだけを友に隠遁生活を送る彼のもとに、ある依頼が舞い込んだ。
精密加工を施した新開発の308口径弾を試射してもらいたいというのだ。
弾薬への興味からボブはそれを引受け、1400ヤードという長距離狙撃を成功させた。
だが、すべては謎の組織が周到に企て、ボブにある汚名を着せるための陰謀だった…。
銃器に関する詳細な記述は本格派ならではというか、著者は相当な武器オタクである。武器オタクでありながら、超距離射撃の実際的な知識も持ち合わせているようだ。いったいなにをやっていた人なんでしょう。それにしても終盤でのボブはほとんどランボー状態。ランボーほど荒唐無稽じゃないけれど。
これは面白いです。映画化すればかなり面白いんじゃないかと思うが、ストーリーももちろん面白いが、キモは銃器に関するウンチクなんで、そこが映画化へのネックか。
※とここまでの感想は2001年に書いたものなんだが、とうとう映画化されました。めでたしめでたし。