鉄則!企画書は「1枚」にまとめよ
パトリック・G・ ライリー
阪急コミュニケーションズ
企画書が「1枚」でイイなんて実に楽でステキな本なんだろう、と思い買ってみた。
>>内容<<
大事な情報を落とさずに情報を圧縮する手順。
してほしいことを着実に相手に伝えるテクニック。
読ませる相手にマッチした企画書を作るコツ。
相手を動かす企画書のフォーマットを、この1冊ですべて解説。
当然ながら、実際はチョチョイのチョイと1枚書けばステキな企画書のできあがり! という魔法の書ではない。(タイトルに「まとめよ」と書いてあるじゃないか)
当たり前だが、素晴らしい1枚の企画書を書くのには様々な下準備が必要となる。魔法なんてものはないのである。
本書では、企画書の下準備に始まり、それを1枚に書き上げ、重要人物の元に届くまでを丁寧に解説。
まず、企画書を1枚にまとめる理由は、提案する側が楽するためではなく、読み手側にある。
企画を実行に移す決定権を持つ重要人物は忙しい。そんな忙しい相手(しかも親しいわけでもなくコネがあるわけでもない相手)に何十ページもある企画書を送っても、読んでるヒマがない。
どんなにステキな企画だろうと、机の上に積み上げられた書類の山に埋もれ、忘れられ、年末の大掃除やオフィスの引っ越しの時にこれ幸いとばかりに捨てられてしまう可能性が高い。
しかし、5分程度で読める1枚の企画書ならば、目を通してもらえる可能性は飛躍的に高まる。
「理想的なのは、提案の骨子を簡潔明瞭に説明し、読み手になにをしてほしいのかがはっきり書かれた1ページの文書」
これが1ページ企画書のすべてであるが、「鉄則!企画書は「1枚」にまとめよ」では必要な構成要素を具体的に説明している。
1.タイトル
2.サブタイトル
3.目的
4.サブ目的
5.理由
6.予算
7.現状
8.要望
この順序で要点を押さえて書けば1ページ企画書の完成である。
「鉄則!企画書は「1枚」にまとめよ」には、筆者が実際に使用した1ページ企画書も多数含まれており、それを分析するだけでも良い企画書への道が見えてくるんじゃないだろうか。
ま、良い企画書を書く前にステキな企画を考えなきゃいけないのだが。
鉄則!企画書は「1枚」にまとめよ
パトリック・G・ ライリー
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