夫婦茶碗
町田康
新潮文庫
いろんな人たちから「あなた、この人、絶対に好きですヨ」と薦められ続けた町田康の本をとうとう読んでしまいました。
金もないし仕事もない、そんな日々を過ごす「ワタシ」は愛する妻との平穏な日々を目指し一念発起し仕事を始め平穏きわまりない日々を手にするが仕事を辞めちまい、不平穏な日々がおとずれ一念発起しまた仕事を始める。
ワタシタチ夫婦に人生の茶柱は立つのでしょうか? という「夫婦茶碗」。
元演出家にして元パンクロッカーは猫が大好きであるが、猫が大好きでも金にならず、居候していた祖母の旅館から出奔するがやることなすこと行き当たりばったりの「人間の屑」。
この2編が収録されているわけでありまするが、ヤヴァいです。
友達が薦め続けた理由はわかりますが、それでもかたくなに町田康を避け続けていたボクの理由もわかります。
物語も面白いが文体が異様やね。シビレます。
だから読みたくなかった読みたかった。
読んじゃった。
読んでしまった。
と書いたのもかれこれ5年も前になる。
それ以来、ずーっと町田康が好きだ。
これからも、ずーっと町田康が好きだろう。
夫婦茶碗
町田康
新潮文庫
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