音楽マニア心を見事に描いた「ハイ・フィデリティ」のニック・ホーンビィのデビュー作。
「なぜなんだ、アーセナル!」と頭を抱えて四半世紀。熱病にとりつかれたサポーターの人生はかくも辛い。
すべてのスケジュールは試合日程次第。
頭のなかでは自分とチームとがこんがらがっている。
人生設計なんて立てられたもんじゃない。
そんなひどい生活だったけど、ぼくには見えてきたことがあった―。
英国で百万部を突破し、WHスポーツ・ブック賞を獲得した鮮烈なデビュー作。
アーセナルにとりつかれてミリオンセラー作家となった男の魂の記録。
プレミアの文字がタイトルについている時点でフットボール(本書に習ってサッカーとは書かない)を知ってる人ならピンとくる。
そう、プレミア・リーグの熱狂的なアーセナル・ファンを描いた作品なんですな。
まさに「ハイ・フィデリティ」のフットボール版と言えよう。
私はあまり英リーグのことは知らないのだが、本書に登場するリネカー、ジョージ・ベスト、ガスコインあたりは知ってるし、名前が出てきて特に嬉しかったのはリヴァプールのイアン・ラッシュ。この人、結構好きだったんですなー。
まぁ、そういうわけで、どういうわけだかわからんが、とにかくフットボールキティガイを自認する人は読んでみるべき一冊。きっと自分のことが書かれているように思えてクラクラするだろう。
原題は「Fever Pitch」。
原題の方が内容に即していると僕は思うが、本屋でこのタイトルを見かけたらピンとこないだろうな。