「ER」に出演していたパーミンダ・ナーグラが主演ということでレンタルして観た。
全然ベッカムとは関係ない、というような感想を公開時に見聞きしたように思うが、ベッカムでてきてるし、タイトルにベッカムと入っても悪くない作品だと思う。
人気サッカー選手、D・ベッカムに憧れる少女が偏見や差別にも負けず、プロサッカー選手への道を目指す青春ドラマ。
インド系英国人ジェス(パーミンダ・ナーグラ/Parminder Nagra)はベッカムに憧れ、自らもサッカーに夢中。ある日、運良く地元サッカーチームのメンバーへの誘いが舞い込む。
こうした映画だと予定調和全開のスポーツ恋愛ドラマになりかねないが、サッカー好きの「インド系」英国人の「少女」という主人公の設定で、単調なお約束ドラマとはひと味違う作品に仕上がっている。
ジェスのサッカーに対する情熱が、インド人の両親や親戚のインド社会に向けた世間体や勘違いに誤解で次々と妨害されていくのだが、単に年寄りで頭が固いという文脈じゃなくて、英国に生きるインド人社会が立ちふさがるという視点が実に新鮮に感じられた。
また、スポーツドラマで結構重要にして最も難しいのはスポーツの場面なのだが、意外と上手に撮られていて、パーミンダ・ナーグラもキーラ・ナイトレイも結構上手なんじゃないか、と思ってしまうほどだ。
しかし、洗濯ロープに向かってボールを蹴る印象的なシーンは、ロープを巻き込むようにしてボールが飛んでいかないともったいないと思う。そう、ベッカムのように。
最後のフリーキックも、ボールを蹴るシーンが誤魔化されてしまっていた。これも綺麗な弧を描いてゴールしなければならなかったんじゃ? そう、ベッカムのように。
あと、恋愛部分はそんなに要らなかったような。特に最後。
*参考Link*
- 公式サイト『ベッカムに恋して』