【本】封印作品の謎 2/安藤健二

封印作品の謎 2 安藤健二封印作品の謎 2
安藤健二
太田出版

第1作に続いて読んだ。

「失われた物語」は、まだ存在する。あらゆる”名作”が発掘・復刻され尽くされつつあるなか、それでもいまだ目にすることができない一部の作品たち。長大なシリーズとして多くの人々の記憶に残りながら、その一部だけでなく、シリーズ全体がなかったことにされている物語。ほんの数年前まで再放送されながら、今ではフィルムが存在するかどうかすら確認できない物語。そして、国民的知名度を誇りながら、誰も知らないあいだに消されていた物語。彼らは、なぜ「封印」されたのか…?戦後の特撮、マンガ、アニメを中心に関係者の証言を徹底的に集め、その”謎”に迫る。大反響を呼んだ新世代ルポルタージュ、待望の第2弾。

今回取りあげられている「封印作品」は下記の通り。

第1章「キャンディキャンディ」
第2章「ジャングル黒べえ」
第3章「オバケのQ太郎」
第4章「サンダーマスク」

前作で取りあげられた作品は、その是非は別としてわかりやすい理由で封印されたものだった。

しかし今作で取りあげられた作品は、「キャンディキャンディ」や「オバケのQ太郎」のように著作権絡みで封印されたものが多い。

それだけに人間同士の葛藤というものが見えてきて、前作よりも血肉の通った人間ドラマ的様相を持ったノンフィクションになっていて、こう云っては関係者には悪いが、面白い。

一番驚いたのは「オバケのQ太郎」が封印されているってことだ。知らなかった。

封印作品の謎 2 安藤健二封印作品の謎 2
安藤健二
太田出版
評価:stars
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<参考にさせていただきました>