松本人志が語ったり精神鑑定を受けたり、Puffyや田村亮(ロンドンブーツ一号二号)、奥田民生が証人として「松本人志」を語ったりして裁判形式で松本人志を分析という体裁。
「なぜ松本人志はお笑いの価値観を変質させてしまったのか?」を主軸に、精神鑑定の解答から、結婚、金、相方の浜田さんまで、松本人志さんの38年間のすべての「罪」が語られた1冊です。ぜひともこの裁判の傍聴席にあなたも座ってみてください。
体裁としてはわりとインパクトがあるんだけど、松本人志の語りの内容は過去のモノと被っているし、証人にしてもメンツの並びとしては悪くないが全員が全員「松本人志とそんなに親しくない」というのが痛い。
せめて松本人志をよく知る人を1人は混ぜておくべきだろう。
これでは松本人志の外堀のそのまた外堀を埋めているような感じがする。
それに比べて精神鑑定のパートは面白いと思う。
ただちょっと冗長(笑。
もうちょっとかいつまんでも宜しかったんじゃなかろうか。
最後の判決文は渋谷陽一が書いたんですかね、その辺のところはわからんが、落としどろこが実にベタで寒い。
とまぁ、面白くないような書き方になっとりますが、松本人志関連の本はだいたい同じようなことが書いてある中、本書は切り口的には新鮮なんでファンなら読む価値はあると云っておきたい。
あ、表紙の松本人志の手錠姿、実にイイと云っておきたい。