迷子の警察音楽隊 The Band’s Visit
監督・脚本:エラン・コリリン
2007年 イスラエル/フランス
エジプトからやってきた 音楽隊が届けたものは、人が恋しくて、家族が大切で、そんな当たり前のことが大事に思える素敵な夜でした。
カンヌの審査員も一目惚れした、平和と希望の物語
ああ、もうなんかジャケ買い的なジャケ借り映画。
>>内容<<
文化交流の為イスラエルに招かれてやってきたエジプトのアレキサンドリア警察音楽隊。
何故か空港に出迎えは無く、自力で目的地に辿り着こうとするうちに、彼らは一文字間違えてホテルすらない辺境の町に迷い込んでしまう。
そこで、食堂の美しい女主人に助けられ、地元の人の家で一泊させてもらう事に。
でも相手は言葉も宗教も違い、しかも彼らアラブ民族と長年対立してきたユダヤ民族。
空気は気まずく、話しは噛み合わない。
国を越えて愛されてきた音楽の数々、それらが彼らの心を解きほぐし・・・愛や友情、家族について語り合う、忘れられない一夜がはじまる。
読書で云うところの、なんとも云えない読後感。
ジワジワとくる深い味わいが「迷子の警察音楽隊」という映画にはあるのだが、アラブ民族とユダヤ民族の対立の根の深さが根本的に理解できていないので、この作品の本質はわかってないんだろうなー、オレ、的なもどかしさはある。
- 第20回東京国際映画祭東京サクラグランプリ(最優秀作品賞)
- 第20回ヨーロッパ映画賞主演男優賞、ディスカバリー賞受賞
- 第60回カンヌ国際映画祭ある視点部門出品作品。
なんていう肩書きがあるくらいなのだから、オレの味わいはきっと薄いんだろう。
正直、涙ポロポロとか、感動が全身に広がってくる、と云ったようなわかりやすさは求めてはいけないが、ちゃんとイイ映画を観ておきたいなら、「迷子の警察音楽隊」はチェックしておいて損はないハズ。
迷子の警察音楽隊 The Band’s Visit
監督・脚本:エラン・コリリン
評価: