【映画】バタフライ・エフェクト

バタフライ・エフェクトバタフライ・エフェクト The Butterfly Effect
監督・脚本:エリック・ブレス/J・マッキー・グルーバー
2004年 アメリカ
きみを救うため、ぼくは何度でも過去に戻る。
それは、神にも許されない行為。

デッドコースター(ファイナル・ディティネーション2)」の原案・脚本を務めたエリック・ブレスとJ・マッキー・グルーバーのコンビが監督・脚本となれば期待せずにはいられない。


そんな期待の作品であるが、ドラマ性もあってサスペンスとしても一級品という傑作映画に仕上がっている。

>>内容<<
初期のごく小さな差違が、将来的に予測不能な大きな違いを生じるというカオス理論を効果的に取り入れた異色サスペンス。
主人公のエヴァン(アシュトン・カッチャー)は少年時代、記憶が時折ブラックアウトする症状に悩まされていた。成人後はすっかりよくなったかに見えたが、ある日、少年時代の日記を読み返した彼は、失った記憶を突然取り戻した。しかもその恐るべき記憶を、後から変更する事ができるのだった。

タイトルの「バタフライ・エフェクト」は、カオス理論を「北京で蝶が羽ばたくと、ニューヨークで嵐が起こる」(バタフライ効果)と例えた有名な言葉であるが、そのタイトルがピッタリの内容の映画。

エヴァンは過去に戻ってターニングポイントとなった出来事を変更して未来を上書きするが、あっちが良くなればこっちが悪くなっているという未来の結果に、本当のターニングポイントを探すことになる。

この二転三転する未来が実に面白く、何度もクライマックスが訪れてるような感覚に陥って120分近い映画があっという間に終わった感じだ。

ラン・ローラ・ラン」や「オーロラの彼方」を思いだしたが、本作のほうが映画としてのセンスは遥かに上だろう。

エンディングについては数種類あって、ステキな未来を予感させるハッピーなエンディングや、究極の自己犠牲とも云える悲惨なエンディングもあるようだが、公開版の100%ステキな未来じゃないけれど的なエンディングが一番妥当じゃないかなと思う。

特に悲惨なエンディングに関しては、好きな人は好きかもしれないが、日記で記憶を取り戻して過去を変えてしまうという設定に矛盾し過ぎてるように思う。

バタフライ・エフェクトバタフライ・エフェクト The Butterfly Effect
監督・脚本:エリック・ブレス/J・マッキー・グルーバー
評価:stars
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