テキサス・チェーンソー/The Texas Chainsaw Massacre
監督:マーカス・ニスペル Marcus Nispel
2003年 アメリカ
悲鳴の祭典。
「悪魔のいけにえ」(74年)のリメイクだとは全然知らなかった。
おバカな若者たちが旅先で正体不明の謎のおっさんみたいなのに殺されまくる「13日の金曜日」的な映画だと思っていたが(まぁ、「テキサス・チェーンソー」もそういう映画なんだけど)、「悪魔のいけにえ」だったんだな。
>>内容<<
コンサートのため、テキサスの田舎道を車で通りかかった男女5人は道端で放心状態の少女を拾う。
が、車に乗せた途端、少女が自殺。
5人は仕方なく、近くのドライブインに停車するが……。
まず映像が綺麗。
わりとクリアな映像で、昔ながらのホラー映画に良くあるなんかよく見えないぞ! というイライラ感がない。
このよく見えないぞ、というのは上手な映画だと「よくわからないからこその怖さ」に繋がっていくものであるが、そういうのを上手に操っている映画は少なくて、だいたいはイライラさせられてしまう。
それが「テキサス・チェーンソー」には少なく、怖いおっさん(レザーフェイス)も出し惜しみすることなく登場するし、顔がアレした時はちょっとビビるし、全体的に横綱相撲なホラー作品になっていて、最後まで退屈せずに観られる。
また、怖いおっさんの一人殺人鬼プレイにとどまらず、その地域ぐるみでプレイしているというのが怖さに拍車をかける。というか怖いおっさんよりもそれを取り巻いている人間の方が怖いと思った。本物か偽物かよくわからん保安官とか。
でもイマイチな点もあって、殺人鬼プレイが直に描かれている場面がほとんどないところなんかは残念。怖いおっさんがもの凄い力で人を担いで自分の巣に運ぶシーンは多々あるのだが、そこからさてどう料理されてしまうのか、尻のアレがギューンとなりそうなシーンを当然期待するわけだが、そういうのはほとんどない。これが唯一残念な点。
結構大きい残念かもしれないが、一応それなりに怖い映画。
「テキサス・チェーンソー ビギニング」という本作より前の時代を舞台にした続編もあり、エンディングを見る限り時系列的にも続編となる作品も作られると思うので、ホラー大好きな人は要チェックだろう。
テキサス・チェーンソー/The Texas Chainsaw Massacre
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